地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


疑惑

最近のミニチムはちょっと食事に飽きてくると飲み物をわざとこぼします。昨日のやりとり。
夕食の終盤、お茶のおかわりと牛乳が欲しいというのでお茶と牛乳をあげるとがばーとひっくりかえしました(こぼすの前提でトレイ使用なので被害は最小限)。
私:「コラー!なんでそんなことするの?わざと?」(当然怒り顔)
ミ:「……」(不服そうな顔)
私:「もうごはん終わりね」
ミ:「……」
私:「『お茶と牛乳こぼして、ごめんなさい』は?」
ミ:「……いや……」
私:「『お茶と牛乳』」
ミ:「お茶と……牛乳……」
私:「『こぼして』」
ミ:「……?」
私:「『ごめんなさい』」
ミ:「……いや……(手を広げて抱っこアピール)」
私:「ごめんなさいしないと抱っこしないよ」
ミ:「ウワーーーーン!!(抱っこアピール)」
時間が押すのでこんな問答(問答になってないけど)をしつつお風呂に入れたりして、1時間後くらいにようやくちいさなちいさな声でたどたどしく「お茶と牛乳こぼして……ごめんなさい……」と言えました。ごめんなさいを言うだけでこんなに時間がかかるとはきっと家人の血に違いありません。なんたる強情ぶり!
家人がミスド買って早く帰ってきてくれた日だったのだけど、お風呂からリビングに戻ると、ミニチムが机の上に置いてあるミスドの箱を見つけました。はっ!とした表情で「ドーナツ!」もう一度振り返って「ドーナツ!」目が輝くとはまさにこのこと。「お父さんがドーナツ買ってきてくれたの!やったあ!」小躍りして「やったあ!」の部分で小さくジャンプ。そのまま小躍りしつつ家人の目の前に行き「お父さんドーナツ買ってくれてありがとー!」「お父さんドーナツありがとー!」「ありがとー!」ありがとう連発です。

変わり身の早さというか、なにも促さなくてもこんなにはっきりぺらぺら普通にしゃべるミニチムをはじめて見てびっくりしました。ドーナツを見つける前のあのたどたどしい口調に疑惑を感じずにはいられません。