地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『簪(かんざし)』(清水宏/1941/松竹大船)

温泉地が舞台の『按摩と女』とよく似た作品だけど、こちらの作品のほうがいろんな方向から語り口があるのでバラエティに富んでいるというか案外話が複雑に絡んでいて楽しめました。宿で仲良くなった客が時期がきてどんどん帰っていくのに対して戻る場所のない田中絹代が寂しげなのがなんとも印象的。『風の子供たち』の笠智衆は気づかなかったけど、今回は納村という役で出てるというので見てたら若い!お父さんおじいちゃん役の印象が強すぎてこんな若い笠智衆にびっくりしてしまいました。


簪(かんざし) [DVD]

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