『簪(かんざし)』(清水宏/1941/松竹大船)
温泉地が舞台の『按摩と女』とよく似た作品だけど、こちらの作品のほうがいろんな方向から語り口があるのでバラエティに富んでいるというか案外話が複雑に絡んでいて楽しめました。宿で仲良くなった客が時期がきてどんどん帰っていくのに対して戻る場所のない田中絹代が寂しげなのがなんとも印象的。『風の子供たち』の笠智衆は気づかなかったけど、今回は納村という役で出てるというので見てたら若い!お父さんおじいちゃん役の印象が強すぎてこんな若い笠智衆にびっくりしてしまいました。
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2008/04/25
- メディア: DVD
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