地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『白い巨塔』(山本薩夫/1966)

先日見た山本薩夫の『荷車の歌』(1959)がかなりよくて、そういえば『白い巨塔』の映画版の監督て山本薩夫だったんだなあと思って見てみました。『白い巨塔』は唐沢材前のテレビドラマを見つつ山崎豊子の原作を読んだりした作品でめずらしく内容しっかり覚えてます。映画版は当たり前だけどかなりはしょって急ぎ足。田宮二郎のぎらぎらした感じや脇役のいやらしさ加減なんかかなりいい感じ。ちゃんと大阪で撮影されていて、いまと変わらない大阪中央郵便局とその隣の見たことのない「OSAKA STATION」の文字。そのまた隣には建て替え前の阪急百貨店、当時の梅田の様子がこうして映像で見られるのが楽しいです。丼池筋にアーケードがあったなんて知りませんでした。おもしろい!

当然原作が一番おもしろいんだけど、田宮版のドラマはおもしろそうだなーと思いました。

白い巨塔 [DVD]

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白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)

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