地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『二十四時間の情事/ヒロシマモナムール(Hiroshima Mon Amour)』(アラン・レネ/1959/フランス、日本)

マルグリット・デュラスの脚本の世界をそのまま映像化した作品。忘れるという罪悪感に苛まれるエマニュエル・リヴァがそのままデュラスの本の主人公。記憶の忘却、愛すること、過去に立ち止まって美しい生きる屍にはなれない葛藤。彼女が鏡の前で独白自問するシーンにくらくらする。「君はヒロシマで何も見なかった。何も」「私はすべてを見たの。すべてを」岡田英次とエマニュエル・リヴァの台詞には愛していながら決して交われない溝があることを示唆する。

二十四時間の情事 [DVD]

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