地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『熊座の淡き星影(Vaghe stelle dell'orsa)』(ルキノ・ヴィスコンティ/1965/イタリア)

ギリシャ悲劇のエレクトラとオレステスの伝説を下敷にしているということだけど残念ながらその伝説を知らないまま観賞。舞台になっているイタリアの都市の建物や風景の美しさは圧巻。甘美で官能の貴族階級の世界の没落を描く私のイメージするヴィスコンティ作品。消えてしまう瞬間の禁断のきらめき。主演クラウディア・カルディナーレの美人ではあるけれど憂いのある表情がなんともいえない。

熊座の淡き星影 [DVD]

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