『嵐が丘』(吉田喜重/1988)
吉田喜重がバタイユの「エミリー・ブロンテ論」に触発され、「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ作)の舞台を中世の日本に置き換えたという作品。火の神を祭る山部一族に拾われた少年と山部の娘との運命の愛。死がふたりを別つとも男が鬼になろうともふたりの情念は消えない。松田優作の内に秘めた抑えた演技と、田中裕子の芯の強い女の強さを表した演技がすばらしい。下界と隔絶した、完全に非日常の世界を作り出したからこそ見える美学や真実。
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