地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『望郷(Pepe Le Moko)』(ジュリアン・デュヴィヴィエ/1937/フランス)

ドラマ性の高い作品。迷宮のような街カスバの街並みが面白い。そこに逃げ込んだ強盗犯ペペ・ル・モコ。カスバに住む女たちの歌。美しい女に見たパリへの郷愁。望郷。早歩きに港に向うぺぺの効果。汽笛。叫び声。海を渡ることが難しかった時代だからこその強い想い。ジャン・ギャバンの男前ぶりもさることながら、ミレーユ・バランの繊細で線の細い美しさがあまりに可憐。

望郷 [DVD]

望郷 [DVD]