地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『サマリア(Samaria)』(キム・ギドク/2004/韓国)

援助交際をする女子高生をキム・ギドクが撮りました作品。父親の復讐シーンより、ヨジンとジェヨンの部分がもう少し見たかった。キム・ギドク得意の人間の本質や罪、愚かしさという部分では比較的分かりやすい。ちなみに「サマリア」とは聖書に登場する名もなきサマリア人の女性のことで、"罪の意識のために隠れるように生きてきたが、イエスと出会い罪を意識することで生まれ変わったように信心深く生きた人物"なんだそう。ところで、他人に「お酒でもどうですか」と誘われてついていったり、他人を家に入れてから「どちら様?」と聞いたり、韓国の人て他人に対して間口が広い人が多いんだなあと思った。

サマリア [DVD]

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