地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『新婚道中記(The Awful Truth)』(レオ・マッケリー/1936/アメリカ)

新婚カップルのドタバタコメディ。ドタバタといっても下品・ブラックユーモアとは一線を画す上品で愛の溢れる面白さ。単純なストーリーでお金の心配もなく現実の社会から遠ざかっている設定がそうさせるのかもしれない。うれしさのあまり「ステーキを 3枚食べられそうだ!」というラルフ・ベラミーの台詞がとてもアメリカン。こんなに愛らしいヘンなケイリー・グラントははじめて見て楽しい。からくり時計との合成シーンはとてもかわいらしいけれど、特筆すべきは鬼ごっこする犬のスミス君や黒猫。犬猫の名演技が光りまくり。