地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


無限がそこでは眼に見えるような

(私と家人との間で)家人が発見したイベント、PLANET studyo plus one の Classic Japanese Animation Week というイベントへ。

  • ■ Classic Japanese Animation Week
  • 新発掘!傑作日本アニメ凱旋上映
  • 会期:2004.09.13-2004.09.19
  • 会場:PLANET studyo plus one
  • (大阪市北区堂山町15-2関西中央ビル別館B1)
  • 料金:一般1プロ¥1200 会員1プロ¥1000
  • 上映作品:
  • 「ノンキなトウサン竜宮参り/夢の浦島」1925/9min/木村白山
  • 「太郎さんの冒険撮影」1929//Japan/6min/相原隆昌、山本早苗
  • 「森の五匹の動物たち」1937/Japan/8min/鈴木宏昌
  • 「マー坊の大サーカス」1941/18min/千葉洋路
  • バグダッド姫」1948/Japan/38min/芦田巌
  • ◆新聞連載漫画で過激なノンキなトウサンシリーズの一本「夢の浦島」。戦時の「マー坊」シリーズ。そして大石郁雄の門下で芦田漫画製作所を興したアニメーター芦田巌が製作した「森の五匹の動物たち」とアラビアンナイトを翻案したフルアニメの力作「バグダッド姫」。

東京国立近代美術館フィルムセンターの日本アニメーション映画史には行けなくてもこれだけ見られて感激。どれも予想以上に面白くてサイレントでも楽しめたと思う。「森の五匹の動物たち」から外国のアニメぽいデフォルメされた表現が私みたいな素人にも明らかに分かって、1937年頃には何か転換期やブームがあったのかなと思った。芦田巌『バグダッド姫』は年代が新しいだけあって影で表現したり線で表現しなかったりと凝った技法が目新しく感じた。

そういえば昨日行ったgmでコーネリアスグルーヴィジョンズの「WATARIDORI」というアニメーション作品があったけれど、アニメーションとしては断然今日見た作品のほうが面白いわけで、「WATARIDORI」が面白くないわけではなかったけれどどういう観点で見たら良かったのかなと思った。

はじめて行った PLANET studyo plus one は、だいたい15人くらいしか入らないスペースだと思うけどお客は私達を含め3人。混むかと思って先にチケット買おうと赴いたら「チケットはないんですが・・・」というかわいらしい映画図書室で、これからもいろいろがんばってほしいなーと思った。