地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


「彼と同じものをつくれ。」

「それを彼と瓜二つのものとし、彼のもう一人の自分となし、嵐のような心臓に対する、嵐のような心臓とせよ。」

先週見たブランキーノのジャケット、やっぱりかわいかったなーと思って家人がスーツを見ている隙にちらと見に行って値札を見ると10万円した。たとえばすごい皮とかムートンとかではぜんぜんないのですが・・・

アメ村のレコード屋 Velvet Moon に寄る。フレンチ、ロック、ラウンジ、プログレ、現代音楽他いろいろ置くお店。Aksak Maboul"Onze danses pour combattre la migraine" が安かったので買ってみた。あ、ほんと。"Un peu de l'ame des bandits"よりキュートな感じのCD。マ−ク・ホ−ランダーによる全曲紹介も面白い。Aksak Maboul は格好があるようなないような、技術は結局ないような、あれーでもかっこいいよねーみたいなかたくない感じが好き。

写真家デビッド・ハミルトンが初めて演出した映画『ビリティス(Bilitis)』(1977/フランス)が面白そう。いまこの映画が見たい。16歳の少女ビリティスを主人公にしたひと夏の南仏での思い出。繊細な少女の年上の女性への憧れや少年への初恋。ふと思い出すのは『青い体験』『新・青い体験』みたいな映画だけど、イタリアやスペインとは違ったへなちょこエロなんだろうと想像する。生涯でいちばん美しい夏、実際そんなことを言う人がいたらきもいけどこういう真剣に性体験と対峙している客観的に見るとわりとヘンな異国映画たち(たまに邦画も)は好き。