地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


経度ゼロのうえに、青空の花が咲く。

「プロテメウスを知ってる? あの神話のように私を離さないで。たとえ私がライオンや魚に変身しても」

『恋愛における結晶作用(クリスタルゼイション)とは、他者との関係を生きること、変容を恐れぬことにある。そして、「軋轢をおそれることなく」移動と漂流がつづけられるとき、「愛するものの新しい美点」は発見され、恋愛は更新されるのではないだろうか。〔中略〕移動と漂流とは、日常の囲いこみ(停滞)から生を脱出させるという可能性を求める強い意志とロマンとによって支えられている。また、それは、日常の生の現場から目をそらさず、逃げないというやさしさと強さをその生き身にあえて引き受けるということにある。』

愛知芸術文化センターでの今年の催しのメモ。

-テーマ上映会「大野一雄ビデオ・ライブラリー」

    • 場所:アートスペースA 時期:7月
    • 大野一雄は、1906年に生れ、96歳となる現在も現役で活躍している舞踏家で、土方巽とともに、現代日本で世界に影響を与えた数少ない芸術「舞踏」の創世を担った重要人物です。本上映会は、「大野一雄舞踏研究所」の協力を得て、大野一雄の貴重な映像資料を上映し、その歩みをたどるとともに、彼が作り出した独自の芸術世界に触れることを目的とします。

-現代音楽家シリーズ

    • 場所:アートスペースAほか 時期:10月下旬
    • コンピュータ音楽で使われる楽器・サンプラーの奏者で作曲家のボブ・オスタータグを迎え彼自身が歩んできた音楽活動について語ってもらうレクチャー&コンサートです。今回は、映像作品とのコラボレーション・ライブも併せて開催します。

-第8回アートフィルムフェスティバル 特集「ブラッケージ・アイズ2003−2004」

    • 場所:アートスペースA 時期:11月・12月
    • 実験映画を軸に、美術、ダンス、音楽など、異なるジャンルとの関係にも言及することを意図する上映会の第8弾。 今回は、アメリカ実験映画を代表する巨匠として、惜しくもこの3月に逝去するまで、この分野をリードし続け、「抽象表現主義」美術との関連も指摘される作家、スタン・ブラッケージの回顧上映を特集します。