地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


池波正太郎『酒肴日和: 「そうざい」エッセイ選集』



池波正太郎は美食家やから」と家人に言われて、あーなるほどこういうのを"美食"というんや、と合点がいった、池波正太郎の美食エッセイ。途中挿入されるフランス編より日本の話の方がおもしろいです。池波正太郎行きつけの老舗の料理屋の数々は東京の地理もいまいちなのに加えてその老舗料理屋がいかにすごいかもいまいちピンと来ないけれど、小白魚の椀盛り、エリンギのフライ、湯豆腐にまつわる小話なんかがいいです。