地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


髙田郁祭:『みをつくし料理帖』(全10巻)+『みをつくし献立帖』(1巻) 、『出世花』(全2巻)、『あきない世傳』(1-2巻)

髙田郁をがんがん攻め中。読みやすい江戸モノ(あるいは大阪モノ)は楽しいなー。古地図付きにわくわくします。


みをつくし料理帖』は読む前にNHKドラマが終わったことを知り、キャストは誰だったんやろと調べてしまったので、脳内そのキャストで読んでしまいました。小野寺数馬が森山未來ていい…。結末がまだ見えず、小野寺数馬とやりとりのある5巻6巻目くらいがいちばん楽しかったです。微妙に具材は違えど、とろとろ茶碗蒸しとはてなの飯と忍び瓜を作ってみました(子どもに不人気/せっかくあがった母の料理モチベーション下がる)。


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神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大阪と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・・。料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生!



『出世花』は泣けた。「父母に十二の恩あり、一に十月在胎(とつきたいざい)の恩あり」から始まる仏説孝子経の引用にまんまと泣きました。


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不義密通の大罪を犯し、男と出奔した妻を討つため、矢萩源九郎は幼いお艶を連れて旅に出た。六年後、飢え凌ぎに毒草を食べてしまい、江戸近郊の下落合の青泉寺で行き倒れたふたり。源九郎は落命するも、一命をとりとめたお艶は、青泉寺の住職から「縁」という名をもらい、新たな人生を歩むことに――。青泉寺は死者の弔いを専門にする「墓寺」であった。真摯に死者を弔う人びとの姿に心打たれたお縁は、自らも湯灌場を手伝うようになる。悲境な運命を背負いながらも、真っ直ぐに自らの道を進む「縁」の成長を描いた、著者渾身のデビュー作、新版にて刊行!!



『あきない世傳』はまだ途中だけど、舞台は大阪だし幸が小気味よいしこれがなかなかおもしろくて楽しい。 続きが楽しみだなー


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物がさっぱり売れない享保期に、摂津の津門村に学者の子として生を受けた幸。父から、「商は詐なり」と教えられて育ったはずが、享保の大飢饉や家族との別離を経て、齢九つで大坂天満にある呉服商「五鈴屋」に奉公へ出されることになる。慣れない商家で「一生、鍋の底を磨いて過ごす」女衆でありながら、番頭・治兵衛に才を認められ、徐々に商いに心を惹かれていく。果たして、商いは詐なのか。あるいは、ひとが生涯を賭けて歩むべき道か――大ベストセラー「みをつくし料理帖」の著者が贈る、商道を見据える新シリーズ、ついに開幕!