山岸凉子『日出処の天子』をはじめて読みました
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山岸凉子『日出処の天子』をはじめて読みました。家人所有のマンガでずっと家にあったんだけど、いま(この歳にして)ようやく手を付けました。聖徳太子の話だということだけ知ってて、まさかのBL、まさかのラストに衝撃を受けました……。
厩戸王子が、教科書に出てくるような十七条の憲法や冠位十二階なんかを制定する前の、聡明な少年時代から摂政になるまでの話。超能力のような力を持つ魅惑の美少年。蘇我毛人(蘇我蝦夷)を意識する厩戸王子。うじうじうじうじする厩戸王子と毛人。歴史的に割と忠実で、古代日本史ブームとしては鼻息が荒くなります。用明天皇(橘豊日天皇)と穴穂部間人皇女の皇子でどのような繋がりで蘇我系だったとか、泊瀬部皇子が崇峻天皇であるとか、するするーっと入ってくるので学生時代に読むとなお勉強になり、かつ萌えると思われます。厩戸王子が妻とした毛人の妹・刀自古の産んだのが山背大兄王。毛人と布都姫の間に産まれた入鹿が、その後山背大兄王を殺してしまうんだなーとか完全に山岸凉子の絵で想像できます。
用明天皇、崇峻天皇、推古天皇、舒明天皇、皇極天皇まで来たら、天智天皇、天武天皇、持統天皇、文武天皇、と繋がっていくわけで、里中満智子『天上の虹』やん、と盛り上がります(ひとりで)。衝撃度としては抜群のマンガです。