地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『嘆きのピエタ(Pieta)』(キム・ギドク/2012/韓国)


『悲夢』撮影時の事件後、3年間の山籠もり→そこでのセルフドキュメンタリー『アリラン』からのキム・ギドク復活の2012年ヴェネチア映画祭・金獅子賞受賞作品。


キム・ギドクの生々しさというか暴力性というかグロテスクさは変わらず、さらなる難しい地点への終着を試みてるような気がしました。愛憎や復讐、それに慈愛と贖罪。韓国は近いけど、キム・ギドクのような不思議な痛みを伴う映画を撮れる日本人監督はいないんじゃないかなーと思います。



主演のイ・ジョンジン、まさに韓国で人気のありそうな顔立ちの長身のイケメン(目元がペ・ヨンジュン)イメージが




メイクのせいもあってか、ぜんぜんイケメンに見えなかったのはアイドル脱却の戦略か(でもチョ・ミンスと街中で笑いあう姿はアイドル健在)。というかメイクはなくてよかったんでは。