地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『はじまりのみち』(原恵一/2013)


木下惠介生誕100年記念映画。加瀬亮木下惠介を演じます。加瀬亮を見ると双日の社長(今は双日の会長?)の息子…とリアルな側面を感じてしまうのと、声の調子のせいかどの作品を見ても同じ印象なのが最近の加瀬亮について思うこと。


誰かも書いてたけど、たしかに気になりすぎる点が多数。土砂降りなのに木漏れ日の光がさすシーンの違和感や、病気の後遺症で会話もおぼつかない母が息子に映画監督を続けるよう説得するシーンは田中裕子しゃべりすぎ。あらゆるシーンで加瀬亮泣きすぎ。登場する遠州弁がわりと分かるため、ユースケ・サンタマリア遠州弁が気になってしまうのでした。引きかえ、濱田岳は上手でした。


ただ、こういうガイド的な映画はずるくて、挿入される本物の木下惠介の映画はすばらしくて、最近見た『陸軍』はじめ、『二十四の瞳』『カルメン故郷に帰る』『お嬢さん乾杯!』『楢山節考』『喜びも悲しみも幾歳月』『永遠の人』どれも好きで、なかなか見れない『野菊の如き君なりき』見たいなーと思ったり、あれやこれや木下惠介の映画について思いをめぐらせるのは楽しいひととき。生誕100年記念映画というだけあって、この作品は木下惠介の映像が多いのでさっきまで見てた本編を忘れてしまうほど。


木下惠介生誕100年記念映画」のひとつということで、挿入される本物の木下惠介の映画のほうが目立つ映画、これはこれでいいような気もしてきました。