地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『アデュー・フィリピーヌ(Adieu Philippine)』(ジャック・ロジエ/1962/フランス、イタリア)

[DVD] アデュー・フィリピーヌ

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価格:3,805円(税込、送料別)


ジャック・ロジエは短編ドキュメンタリー『バルドー/ゴダール』(1963)を見たことがあるのみで、長編映画初体験。ゴダールロメールとほぼ同世代、そしてゴダールトリュフォーが称賛するヌーヴェルヴァーグの伝説的な映画監督。しかも寡作。


兵役前の青年と2人の女の子が過ごすひと夏のバカンス。たったそれだけのシンプルな物語。『アデュー・フィリピーヌ』というのはフィリピン人のことではなくてゲームの名前で、朝起きて先に「アデュー・フィリピーヌ!」と言ったほうが勝ち。2人の女の子がベッドの上で「アデュー・フィリピーヌ!」と笑いあっているキュートなシーンが印象的。


遊んでる間はあーだこーだともめるわりに徴兵された彼をあっさりとバイバイと見送るのもいいなー。それぞれがなんてことのないキャラでストーリーに埋没してるけど、全体的には雰囲気勝負でなかなかのヌーヴェルヴァーグ初期作。