『俺の笛を聞け(Eu cand vreau sa fluier, fluier)』(フロリン・セルバン/2010/ルーマニア、スウェーデン、ドイツ)
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母親に捨てられ、10くらい年下の弟を親代わりで育てていたシルヴィウ。シルヴィウは少年院で4年の刑期を過ごしあと2週間で出所という18歳。少年院に入らざるをえなかった生活環境、苦しい生活、描かれない重い現実の世界。
不器用で幼さゆえの思い込みが愚かで哀しく切ない。イタリアが舞台の『我らの生活』でもルーマニアからの外国人労働者が描かれていたけど、ルーマニアの経済状態や生活水準とはどんなものかと思いをめぐらす映画。