『10月の奇跡(Octubre)』(ダニエル・ベガ・ビダル/2010/ペルー)
ペルーの映画てほとんど印象にないかも。製作国ペルーのみの映画を見たことあったかなー。
第63回(2010年)カンヌ国際映画祭 ある視点部門審査員賞を受賞した作品。物語は、貸金業者の男性のところへ、娼婦との間にできた赤ちゃんが置いていかれるところから動き出します。全体的なトーンはカウリスマキ風。ただ、首都リマで毎年10月18日-19日に行われる「セニョール・デ・ロス・ミラグロス(奇跡の主)」と呼ばれる聖画像を戴いた御輿が市内を巡行する実映像を挟んだりして映像自体はカウリスマキよりは起伏に富んだ感じ。
作品名にもなってる「セニョール・デ・ロス・ミラグロス(奇跡の主)」はペルーの宗教的行事の中でも代表的なもののひとつらしく、映像を見ると御輿を囲んでものすごい人人人のパレード。こういう映像はおもしろいねー
抑えたコミカルな演出と余韻の残る作品で、味のあるまるっこいペルー女性がたくさん出てきてなかなかいい映画でした。