地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『お嬢さん乾杯!』(木下恵介/1949/松竹)


没落した華族の令嬢・原節子と自動車修理業で成功した成金の若者・佐野周二の恋愛コメディ。この映画で原節子があわてて駆け込んだ戸口でコケるシーンが意外すぎておもしろい。


安城家の舞踏會』(吉村公三郎/1947/松竹)でも華族の令嬢を演じた原節子。お嬢様役が似合わないわけじゃないけど、どうも骨格のせいか骨太に見えて小津や成瀬の描いたつつましやかな生活を送る貞淑な女性役の方が好き。


戦後4,5年のうちに制作されたこのコメディは映画の先に光が見えるのがとても好感が持てます。木下恵介の品の良さは好きだなー。