地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『まあだだよ』(黒澤明/1993/東宝)


法政大学でドイツ文学を教えていたという内田百輭とその門下生達との交流を描いた黒澤明の遺作。黒澤明についてあまり作品を見てないのでこの作品が後年の黒澤明風なのか分からないけど、おそらく全体の作品群から見ると地味な作品。何気ない四季の風景が美しく黒澤明作品をたくさん見ている人ほど味わい深いほのぼの系だと思います。


松村達雄扮する内田百輭よりも奥さん役の香川京子に目が行きます。本当に歳をとってもかわいらしくて清楚で上品だわー。香川京子が出てるだけで作品に品が出る不思議。『家族』(山田洋次/1970)を見てから井川比佐志の名俳優ぶりにも注目。