地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『さよならをもう一度(Goodbye Again)』(アナトール・リトヴァク/1961/アメリカ)


さよならをもう一度 [DVD]

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イングリッド・バーグマンイヴ・モンタン主演のメロドラマ、フランソワーズ・サガンの小説『ブラームスはお好き』の映画化。なぜだか見るのは3回目くらいなんだけど、私の年齢とともに見るたびにアラフォーのイングリッド・バーグマンのやるせなさや切なさの入り混じった女心が分かる気がします。部屋を出ていく年下の恋人に「私はもうおばさんなのよ、おばさんなの!(I'm old,I'm old!)」と泣きながら叫ぶ姿は歳をとったバーグマンならではで切なすぎる。結局元の木阿弥でイヴ・モンタンみたいな男に戻っていくんだなー。女性としては見れば見るほど味が出て、きれいだけじゃない悩んで揺れて人間味あふれるイングリッド・バーグマンがどんどん好きになる映画。