地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ブタがいた教室』(前田哲/2008)

妻夫木聡主演。1990年大阪の小学校で実際に行われた"ブタを飼育して食べる"という賛否両論を巻き起こした「いのちの授業」。『いのちの食べかた』と同系列な映画なわけだけど、足元から崩れ落ちる牛の電気ショック死の映像や腹を切り裂いて滝のように流れる血の映像は『いのちの食べかた』にまかせておけばよいわけで、これが意外におもしろかったのはショッキングな映像はまったくなくマンガみたいなストーリーと、小学生なりの"いのちの長さ"に対する議論。結局ブタを食べるシーンもなく食肉センターへ行くブタのPちゃんと涙涙のお別れ、というところで終わるのがまたマンガ的でかわいらしい。小中学生が見るならこのくらいオブラートに包んだほうがトラウマにならないのかもと思いました。コンドルズ近藤良平も登場。

ブタがいた教室 (通常版) [DVD]

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