地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『恋人たちの食卓(飲食男女/Eat Drink Man Woman)』(アン・リー/1994/台湾)

舞台は台北。適齢期の三姉妹と妻に先立たれたその父親。毎週末、中華料理の達人の父親の作る料理を円卓で囲む晩餐会。とにかく料理をするシーンや食べるシーンや多く、食は人生の一部なんだと感じる。そしてどの料理もおいしそう。次女が料理を作りながら「私、手の込んだ料理が好きなの」というセリフが好き。登場人物の人生の転機はあるけれど、とりたてて重大な事件があるわけでもなく、とある一家の生活の一部をきりとった「家族」と「つながり」の映画。家族が離れ離れになるのに「つながり」を感じる、後味のいい作品。

恋人たちの食卓 [DVD]

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