地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『袋小路(Cul-de-sac)』(ロマン・ポランスキー/1965/イギリス)

古城に住む中年の男と若い女の夫婦。そこは満潮時には外部からの進入を許さないまったく閉じた世界になる孤島。閉じた世界での二人の(理想の)奇妙な生活に介入者がやってくる。人間の精神的限界、半狂乱になった男、幼いポランスキーはユダヤ人の母親をアウシュビッツの収容所で亡くしているらしく、そういった心の傷は作品に投影されているのかも。若い女役のフランソワーズ・ドルレアックカトリーヌ・ドヌーブの姉。『反撥』と同様、ゆがんだ狂気と精神世界がモノクロ映像でさらに活きる。


袋小路 [DVD]

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