地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『グロリア(Gloria)』(ジョン・カサヴェテス/1980/アメリカ)

ヴェネチア国際映画で金獅子賞受賞作。オープニングから粋なカサヴェテスのハードボイルド映画。ニューヨークの街並みの空気感と雑然とした雰囲気の中で、マフィアに拳銃をブッ放つ、ド迫力の熟女ジーナ・ローランズがしびれるほどかっこいい。シンプルなストーリーで大女優ジーナ・ローランズがやるからこそかっこよさが引き立つ。ジーナ・ローランズが演じたのは単なるタフで機転の利く女でなく、もっと根本的な「グロリアという女」。後半単調なのが残念。

この映画をちらと見た家人が「あれは女装したオッサン?」と暴言。