地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『イヴの総て(All About Eve)』(ジョセフ・L・マンキウィッツ/1950/アメリカ)

田舎から出てきた若い娘イヴ・ハリントンが愛憎劇を繰り広げ演劇界のスター女優にのし上がっていくストーリー。無名時代のマリリン・モンローも脇役で登場。当初大物女優マーゴ・チャニング役にマレーネ・ディートリッヒの名前があがっていたそうで、これが実現していたらそれはそれで面白そう。偽善をふりかざし他人を利用し易々と欺いていくイヴの仮面の下の強烈なキャラクター、各人の巧みな心理描写にくぎ付け。内容が読めるのに展開にわくわくする。冒頭とラストの同じ授賞式のシーンの感じ方が全く変わるのが面白い。

イヴの総て [DVD]

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