愛し、苦しみ、生き、夢みることのすべて
谷町・からほり「蔵」本店にあるチョコレート専門店エクチュア。バレンタインの記事の載ってるフリーペーパーを見て行きたくなった。美味しそう。ノスタルジック空間ここはベルギーのカレボー社のチョコらしい。カレボー社、ヴェローナ社、よく分からないけどそういう単語を覚える最近。
映画『秋津温泉』(吉田喜重/1962/松竹)。岡田茉莉子の出演百本記念作品。岡山県の山奥の四季の美しさと着物姿の美しい岡田茉莉子、そして撮影がすばらしい。日本にもこんな映画があったんだと感動する映像美。斜めや後ろからの人物のショット、窓に小さく映る岡田茉莉子の横顔、光の使い方、細かいことろまで行き届いた美しさ。時代に取り残されたのは女のほうで、若き日に心中をしようと言った男は世間の波にうまく乗って生きてゆく。空ろな目で彼方を見て、最期まで女として自分自身に妥協できなかった岡田茉莉子に涙が溢れる。ダメな男とダメな男から離れられない女の不倫物語は成瀬巳喜男『浮雲』とよく対比されるようだけれど、高峰秀子も岡田茉莉子もいいけれど、『秋津温泉』のほうがすごいかもしれない、と思った。まれにみる良質ですごい作品。
この『秋津温泉』は2006年2月25日にDVDにて発売予定。現在は吉田喜重DVD-BOXに入っているのみ。岡田茉莉子自身が企画した『秋津温泉』の演出を吉田喜重に依頼し、映画を撮った翌々年の1964年に二人は結婚。そしてその後、独立プロ現代映画社の設立。すごくどうでもいいけど、岡田茉莉子の印象て温泉がらみが多いような。
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