地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


鏡と煌く混沌の中に身を沈め、数々の音や、色彩や、


匂いなど、何百万の同時的で完全な感覚に捉えられるにまかせねばならない。

grafのギャラリーへ行く。

  • ■ 8月のタイ: welcome to soi sabai
  • 日時:2004.08.08-2004.08.31
  • 場所:graf media gm (大阪市北区中之島4-1-17 瑛長ビル1F)
  • 開館時間:12:00 - 20:00 第1・3月曜日定休
  • 主催:グラフメディア・ジーエム
  • 企画:澤文也、グラフメディア・ジーエム
  • 後援:タイ王国大阪総領事館

会場に入ろうとするとそこは「タイの小さな路地」。脇にはいろんなタイの雑貨が並ぶ。こういう演出に一瞬でわくわくする。Porntaweesak Rimsakul (ポンタウィーサック・リムサクン)のやかんに脚のはえたオブジェ、のぞき穴から垣間見るミニチュア収穫祭の様子のオブジェはとてもかわいい。楽しみにしていた Sutee Kunavichayanont (スティー・クナビチャヤノン)のシリコンでできた象は故障中で全貌を見ることが出来ず残念。会場で Wisut Ponnimit (ウィスット・ポンニミット)のマンガ(日本語版)『hesheit(ヒーシーイット)1998-2003』を購入。「タイのカルチャーマガジンで活躍中のおとぼけカリスマ・マンガ家」と評される彼のマンガをあなどってはいけない。一見、タワレコ・バウンスに毎回1ページ掲載されているような汚い絵のナンセンス系マンガ(タイトルをまったく失念。なんだっけ?)だけど、反してとてもシュールでウィットでホットなウィスット・ポンニミット。(絵が)汚い系のマンガではじめて私のココロを射抜いたマンガ。これ好き。

思った以上に面白くて興奮。併設されているカフェもタイ風ですべてがタイカルチャー。タイが特別好きなわけではないのだけどとても楽しかった。ヒマがあればまた来よう。ていうかポンニミットくんが来る最終日のアニメーション上映会に行こうと計画中。