地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


灼熱した霧の中に光る巨大な宝石さながらに

芦屋へドライブ。家人のリクエストで高級住宅街、六麓荘(ろくろくそう)界隈を通ってみたのだけどすごーい。超金持ち邸宅がいっぱい。置いてあるのは外車ばっか、すれ違う車も外車だらけ。ていうかあの外車なに?みたいな。六甲マダムより六麓荘マダムのほうが上なのかなー。ぽわんとしながら向かったのは関西の有名イタリア料理店、I VENTICELLI(イ・ヴェンティチェッリ)。ほんとはLA FOGLIA(ラ・フォーリア)のほうに行こうかなーと思ってたのだけど予約がいっぱいだったのでこちらで。I VENTICELLI と LA FOGLIA のシェフは双子で関西では有名人。I VENTICELLI の料理はおいしかった。みんな言うけどサービスがいまいちなのが残念。

Frank Lloyd Wright(フランク・ロイド・ライト)設計の旧山邑邸、ヨドコウ迎賓館に立ち寄る。小高い丘の上に建てられたこの建物はライト・マジック一色。この建物の前の坂はライト坂というらしい。

東京だと田園調布や銀座に支店がある、芦屋本店のパン屋さん「ビゴの店」でパンをたくさん買う。わーうれしい。ハード系のしっかりしたパンを主に置いていてどれにしようかすごく迷った。現時点で私の中でいちばん美味しいフランスパンの店だと思う。「ビゴの店」に行けてしあわせ。

今日のメインは『幻のロシア絵本1920-30年代展』。

  • 幻のロシア絵本1920-30年代展
  • 日時:2004.02.28-2004.04.11
  • 場所:芦屋市立美術博物館
  • 趣旨:革命を経た1920〜30年代のソヴィエト(ロシア)では、新しい国づくりに燃える画家・詩人たちがこぞって絵本制作に携わり、未来を担う子どもたちに大きな夢を託していました。粗末な紙に刷られ、ホッチキスで止めただけの薄い小冊子ながら、目にも色鮮やかな挿絵、心躍るリズミカルな物語展開は人々を魅了しました。ロシア・アヴァンギャルドの成果を注ぎ込んだこれらのモダンな絵本は、国内のみならず、遠くパリやロンドンでも注目の的となり、20世紀の絵本の行方を決定づけることとなります。この展覧会では、芦屋に住む画家・吉原治良(1905-1972)の遺したロシア絵本を中心に日本国内の貴重なコレクション約250冊を一堂に集め、忘れ去られていた幻の絵本たちに新たな光を投げかけます。

関連企画のロシアアニメーションフィルム上映会も見たかったけれど3月26日(金)の夕方というのは無理なので残念。上映作品は「郵便」、「おろかな子ネズミ」、「バザール」の3作品。中でも「おろかな子ネズミ」がとても見たかった(ロシア・アニメ映画祭2000で見逃していた様子)。チャルカとかで自主上映しないかなー。

レーベジェフの初期の挿絵はいいな、かわいいな。そのままポスターになりそう。こういう感覚はチャペック展にもあったけれどこういう絵の良さて何だろう。かわいいだけなら誰でも描けるんだけどそれ以上のものが確かに存在していてそれが言葉に出来ないのはもどかしい。絵本ていいなあ、いい絵本ていうのもよく分からないけどマルシャークとレーベジェフの絵本はいいなあ。

大阪に帰ってきてから堀江に新しく出来た PACIFIC FURNITURE SERVICE(パシフィック ファニチャー サービス) OSAKA へ寄る。見たいソファがあったのだけど見当たらず。もうひとつその近くのニューショップ、Tapis Volant にも寄ってみたけれど特に何も見つからず。SIX! をつぶしてこの店をオープンさせた理由が分からない。最後にもうひとつインテリアショップ inart-g に行って今日はおしまい。