地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


最も甘美なものは 吹きつける風

おいしいイチゴを食べた。ちょっとやばいくらいおいしい。イチゴといえばかわいいのかかわいくないのか分からないイチゴのキャラクター。材質は陶器でデカいらしい。かわいいようなかわいくないような、でもかわいくない。

先日北新地でイタリアンをご馳走してもらった。魚介類がふんだんに使われるイタリアン鍋「スッパ・ディ・ペッシェ」はおいしかった。しかし気疲れして時間が経つのはものすごい遅かった。

映画『デュラス 愛の最終章(Cet Amour-La)』(ジョゼ・ダヤン/2001/フランス)。映し出される風景は本で読んだものと近いのがうれしい。年老いたジャンヌ・モローはすごくて年齢を自在に操るような気がする。おそらく時代遅れの普通のデュラス好きの私としては彼女が「インテリは何でも上手なの。料理を作ることも、庭仕事も、セックスも。想像力があるから」と言えば、ほんとのインテリはそうかもしれないと思える。強い女は傍目から見ているくらいがちょうどいい。そしてこの作品は映画ではなく2時間ドラマのよう。

映画『愛する者よ、列車に乗れ(Ceux Qui M'Aiment Prendront Le Train)』(パトリス・シェロー/1998/フランス)。見たことはあるけどもう一度。ヴァンサン・ペレーズの女装は印象深くて女性物のカツラの下はハゲてるということを忘れるほどちょっとキレイ。この映画を二度目で分かったのは自分のなかに住みつく他人の影の消化の仕方であって、人生は厄介だということ。