地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


心優しく温かい男性こそが

真に男らしい頼るに足る男性なのだということに気付く時、大抵の女はもう既に年老いてしまっている。(『ベルサイユのばら』よりオスカルのセリフ)

図書館かりてきた池田理代子短編集1・2巻。今の少女漫画でなかなか中学生が「あんな理知的なほほえみにきたない男性がかくされているだなんて!」などと男性不信に陥ったりしないのでは。池田理代子は話がうまくて華がある。宝塚好きの私としてはきゅんとする場面やセリフが多くて好き。

そういえばいま3ヶ月に1回くらい通っている病院の椅子がヤコブセンのセブンチェアになっていた。Arne Jacobsen+mina perhonen のコラボ椅子から皆川明デザインのpuuシリーズ家具ときていろんな雑誌に mina perhonen を見かけるようになってほんとにもう大人気なんだなあ。雑誌『spoon.』といえば北欧と mina perhonen が目につくけど大人なので我慢する。

大正区・木津川沿いのカフェ、サンチマへ。以前日記に書いたフレンチブルドッグのいるお店。喫茶梅星や今は亡きアメ村の十貝のようなハンドメイド色が強い雰囲気のサンチマは窓から見える風景が素っ気ない川に灰色の工場群に壁の落書き、喫茶梅星から見る風景と同じなんだけど(近いし)、これがなかなかのんびり出来て素敵だと思った。街中の風景よりもさらに無機的で無関心な音のある風景はいい。今日は運悪くいつもいるフレブルはいなかったのでまた来ようと思った。

映画『ブッシュ・ド・ノエル(La Buche)』(ダニエル・トンプソン/1999/フランス)。季節はずれのクリスマス映画はシャルロット・ゲンズブールが出演していることくらいしか知らなくて見ていたのだけど思ったよりいい映画。次女を演じるエマニュエル・ベアールがいい。三姉妹とその母親を中心にした葛藤・嫉妬、クリスマス映画だからといってそもそもハッピーではなくて人は死ぬし不倫相手の子供は出来るし旦那は浮気するしそういうことを軽やかに描いて軽やかに終わる、こういうスタンスのフランス映画はいいなーと思う。