地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


僕らの沈黙 僕らの言葉 出ていく光 入ってくる光

今日撮ったいろいろな写真の中から。

昨日NHKを見ていて突然文楽に興味を持ち、今日あっという間に1月の国立文楽劇場のチケットを購入。吉田玉男だよ楽しみ。

LACOSTEよりクリストフ・ルメールが選曲したコンピCD『minimal set』。批評だけ読むととても微妙。ルメールはこんなことしなくてもいいのに。世間はテキスタイル流行、ウィルヘルムのパターンの柄にはううむ、と考えてかわいいけど私は着れないと思った。やっぱりミナやイーリーは素直にとてもかわいくて、ミナのfujisansのワンピースのかわいさってどうよ。

家人と南船場方面お出かけ。てくてく歩きながらデジカメ写真を撮って遊ぶ。LIM cafe で休憩。帰り際に予約した家人のバースディケーキを受け取りに。火花を散らすロウソクでハッピーバースディ。

映画『恋ごころ(Va Savoir)』(ジャック・リベット/2001/フランス、イタリア、ドイツ)。自分の元恋人に会いたくなったり関係を復活・持続させたりそういう世界共通後ろ向き人間たちは意外と多い気がする。「悲しいの。本気でもなくて毎晩一緒の人がいる」というドの言葉は素直でこの映画のなかで一番まともな人物。これは映画であり物語であり、こういう子供みたいな大人の恋の軽快さ面白さは現実にはないかもしれないという舞台でのラストは軽快でありポップでありフランス人でありリベットのコメディーだと思った。

映画『アルファヴィル(Alphaville,une Etrange aventure de Lemmy Caution)』(ジャン=リュック・ゴダール/1965/フランス)。SF、ハードボイルドを用いた近未来のストーリー。言葉の否定・記号化・個人の抑圧、つまり共産主義への批判をしながら愛の言葉が世界を救うと説く、愛とか脱出はおいておいてもゴダールぽい映画。ただ共産主義自体を私は正直それほど理解してないし、その無気味さに何か特別強く疑問を持っているわけでもなく、しかしそういうスタンスで見ていても当時最先端の建築デザインが多く出てくるのは楽しかったし、モノクロのアンナ・カリーナはかわいくて、プールで処刑されその後水着の女性がシンクロをするシーンはのん気で面白かった。