地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


笑うだろう その日が来たら 君は笑うだろう

久しぶりにジ・アース・カフェでケーキを食べた。靭公園に面したこのカフェは、今の時期透明シートがなくても虫も入らずいい気候でテラス席で食べたりするのはなかなかいいと思う。ここのケーキはとても美味しい。しかし今日は人が多くて音楽も音量が大きくてうるさかったので早々に退散。静かな環境だととてもいいのにな。わりと体育会系の人たちが多いからかな。

11/1、ポール&ジョーにスキンケアライン登場。待ってたよ。とりあえずローションとクレンジングは買わなければ。パッケージもポール&ジョーらしくとてもきれい。で、ポール&ジョーにあぐらをかいて普段あまりチェックしないコスメ情報を見ていたらラ・プレリーのコンシーラー・ファンデーションにとても惹かれた。コンシーラーとファンデーションが上下にセットされていて、さらにコンシーラー専用のブラシも付属という面白い形状。しかしファンデーション30g、コンシーラー2gで\18,000。手が出ない値段ではないけれど高い。

ヘルムート・ラングのジャージ素材のコートとフセイン・チャラヤンのジッパーがねじれたブルゾンがかわいい。というか欲しい。あったら冬が楽しいだろうなあと想像する。そういえばフセイン・チャラヤンのショートフィルムがあると最近知って調べてみたのだけどアートイベントで時々上映されている以外見る方法がなさそうで残念。

映画『ジュリオの当惑(La Messa E` Finita)』(ナンニ・モレッティ/1985/イタリア)。小さな島からローマ近郊へ赴任してきた司祭ジュリオの奮闘。ジュリオ役は当然ナンニ・モレッティ。真面目なジュリオが戸惑うのは自分本位な人々の行動。悩みながら先へ進むジュリオを止めたのは母の自殺。人の話を聞き他人の欠点を愛嬌に変え孤独は決して自由ではないと二人で自由をつかむのが幸せだと。少し恥ずかしくて斜にかまえてしまうような問題を愛にあふれたユーモアで軽快に描く。教会の祭壇で「人生は素晴らしい」と涙を浮かべて話すジュリオと人々の幸せそうなダンスと音楽。そんなラストはとてもナンニ・モレッティらしくて彼の映画が好きな理由のひとつ。

雑誌で見かけたブックレビューでちょっと気になる本があって家に帰ってさて探してみよう、となったのだけどタイトルを思い出せず、家人にあれこれこんな内容の本、と説明して(ネットで)探し出してくれたのが『ちいさな桃源郷』(幻戯書房/池内紀/\2300/B6/ISBN:4901998056)。伝説の山の文芸誌「アルプ」に連載されていた33篇を収録。装丁がとてもかわいらしくて内容も面白そうないいエッセー集に思える。わー買ってしまおうかなーと思っているところへ家人が「山だよ?山に興味ある?」と真摯に問いかけた。微妙だ。山には興味がない。読めないような気がしてきた。