地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


死んだ鳥も歌うことができる。

昨日堂島PAUL でパンをたくさん買ったついでに軽い足取りで寄ったジュンク堂でちょっと驚いたのは、立ち読みしてたエルマガ(すごい好きみたいだけど別にそうではない)の本屋さん特集に、「書肆 砂の書」が掲載されていたこと。わーすごーい(「砂の書」はすごいのだけど、「砂の書」がエルマガに掲載されてることが)。ていうか入ってる増田屋ビル(京都・五条堀川)のカリスマ性もそこで知って、入るビルもなんだかさすが心得てるわーと思った。で、後ほどエルマガと砂の書の関係に気づいて掲載されたことに合点。

千里セルシーシアターに「カレル・ゼマン レトロスペクティヴ」を見に行く。見たのは以下作品。

  • ■ 幻想の魔術師 カレル・ゼマン レトロスペクティヴ
  • Karel Zeman Retrospectiva
  • Aプロ「クラバート」「クリスマスの夢」「プロコウク氏映画作製の夢」

はじめてセルシーに行ったのだけど、勝手に千里セルシーシアターはシネコンだと思っていたら思いのほか小さい映画館で驚いた。そして受付のひとはオシャレで映画好きの若者などではない。名古屋だとゴールド劇場みたい。シネマ・ドゥでのムーミン大盛況の後だったので、ゼーマンはもっとすごいかも、という予想を裏切って早く行ったらものすごい人がいなかった。整理券1番2番。イメージフォーラムではどうだったの。ムーミンにあんな並んでゼーマンはこれだけ?20人くらいよ? 空いてる映画館は好きだけど、ゼーマン映画にこれだけ人が入らないとは。しかしゼーマンは最高にすばらしくて、短編の「クリスマスの夢」「プロコウク氏映画作製の夢」もよかったし、長編「クラバート」はずっと目が潤むほど感激した。丁寧に命が吹き込まれたゼーマンの人形は大好き。ゼーマンのまなざし、ゼーマンの子供たちへの贈り物はすばらしい作品ばかり。こんなにストレートにいろんな愛を感じるととても弱い。感想は movie のページへ。

お昼ごはんはセルシー内の屋内中華街。阪神優勝記念のお得セット(前菜・麺モノ・米モノ・点心・デザート)でおなかいっぱい。セルシー中華街も予想に反してガラ空きで驚く。

梅田に寄り道して阪急百貨店。スティル・アッシュで Eley Kishimotomina perhonen を鑑賞。デパート内だけど品揃えはたぶんアローズより多い。ミナのグレー地にピンクラインのワンピース、イーリーのアーガイル柄のワンピース、両方欲しい。関係ないけどヤブ・ヤムの秋冬もかわいいんだなー。ああ、でも先にブーツを買わねば。

家人との会話の中で「水中、それは苦しい」の話が出て、家人が彼らのひとりと友人というのは知っていたけど、音を聞いたことがなくて(CDは家にあった)、なんとなく聞いてみた。イメージでアルケミーの人たちかと思っていたらぜんぜん違って OZdisc だった。ヴォーカルがちょっと拒否反応。ギターとヴァイオリンはいい感じ。時代を感じさせるナンセンスさ。ところで Aksak Maboul"Un peu de l'ame des bandits"を聞いていたら、再発された"Onze danses pour combattre la migraine"ががぜん欲しくなってきた。明日買いに行こうかな。