地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ku:nel (クウネル) 2011年 05月号』


ku:nel (クウネル) 2011年 05月号 [雑誌]

ku:nel (クウネル) 2011年 05月号 [雑誌]


包丁は実家に帰る時に時々持参して実父に研いでもらうけど、今号を読んでたら砥石買って自分で研いでみたくなりました。冷蔵庫のストック術を見てふいに私もミートソースのストックしてみたりいよかんむいた状態でストックしてみたり、森英恵川島雄三小津安二郎の映画衣装を担当したときのエピソード、村松友視さんの「カルメン故郷に帰る」を彷彿とさせる武田百合子さんと過ごしたお正月の巻末エッセイがおもしろかった号でした。


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『ファニーとアレクサンデル(Fanny och Alexander)』(イングマール・ベルイマン/1982/スウェーデン、フランス、西ドイツ)



311分の大作。ブルジョワであるエクダール家の、1907年のクリスマスから2年間を描いた群像劇。ベルイマンであるけれど、分かりやすい構成とストーリーで娯楽色も強いです。しかしぎりぎりの緊張感にもっていく力も感動的にベルイマン。ぞくぞくしてベルイマン5時間は楽しすぎます。生活の細部にわたる絢爛豪華な描写は美しく重厚で、ベルイマンの視線を通した「顔」アップの精神性人間性の圧倒的な強さは、素晴らしすぎて泣けます。ベルイマンが好きすぎてたぶんベルイマンの映画以上に好きな映画は今後ないんじゃないかと思うくらい、何度も書くけど素晴らしい作品。余韻も楽しい。

『渇き(Thirst)』(パク・チャヌク/2009/韓国)


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主演のソン・ガンホは『殺人の追憶』『親切なクムジャさん』なんかに出てるので覚えてる顔。加えて『親切なクムジャさん』はこの作品と同じパク・チャヌク監督なので、雰囲気としてはよく似ています。和製ヴァンパイアものでエロで少々グロテスク。主演がソン・ガンホじゃなくてもっとイケメン俳優がよかった気がするなー。イ・ビョンホンとか。