小学3年生と年長:「人間五十年 下天の内を比ぶれば 夢幻のごとくなり」と近藤ようこ「極楽ミシン」
織田信長 [ 山田圭子 ] |
学研まんがNEW日本の伝記SERIES『織田信長』をふたりとも読んで「人間五十年 下天の内を比ぶれば 夢幻のごとくなり ひとたび生をえて 滅せぬ者のあるべきか」という台詞をいたく気に入り、幸若舞「敦盛」もどきを舞いながら謡うという遊びをしています。腐です。このシリーズの信長はイマドキのイケメン。
ほかに『徳川家康』のなかで若かりし信長と捕らわれの身の幼い竹千代が対話するシーンもお気に入り。「つらいか、竹千代」「三河は弱いから……」「俺はな、城下でうつけ殿と呼ばれておる。だが、人間の将来を決めるのは他人ではない。自分だ!わかるか竹千代」「ハイ!」というくだりをふたりで盛り上がってます。
徳川家康 [ もとむらえり ] |
人間五十年、で思い出したのは近藤ようこ「極楽ミシン」の一節。
三十になってしまった。額が広がって、頭の皮膚も透けてときどき光って見える。いよいよ来たなと思った。だから結婚を焦ったわけでもないのだが、学生時代の友達が結婚しはじめて、ぼちぼち子どもなんかも生まれてくると、自分にとっても結婚が全く別世界のものでなくなる。
男性視点の文章なんだけど、1994年発行のこのマンガでは男性も30でこの様相。そして男性30にしてこの結婚観。なかなか興味深いです。
- 作者: 近藤ようこ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/11
- メディア: コミック
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小学3年生と年長:『小学歴史学習まんがスタディスタジアム』にハマる
小学3年生と年長の女子ふたりが、先日エントリした『小学歴史学習まんがスタディスタジアム』にハマり中。おとなが読んでもあんまり……な学習マンガだけど、子ども心をたいへんくすぐるらしいです。研究してるわー。
小学歴史学習まんがスタディスタジアム(第3巻) [ 佐鳴予備校 ] |
なぜか歴史女子化する小学3年生ミニチムと、さすがになかなかついてけない年長ハムコがこのマンガのおかげで大盛り上がり。なにがどうした、あれってどう思う?等々、ふたりで談義するお風呂タイムが長すぎ。お風呂あがりに武田信玄と上杉謙信の川中島の合戦ごっこなど臆することがないのはよい。スタディスタジアムの3巻を読みながら「新撰組でたー!」「しんせんぐみでたー!」と興奮するのを聞いて、ちょっと腐女子ぽい……と思うもののまあよし。
でも「ねーおかーさん、おおたによしつぐってしってるー?」とうれしそうに聞くハムコにプチがーん。6歳で大谷吉継にいくのはまだはやいやろ。なにを知ってるというわけでもないけど、姉と同じラインで話せるのがうれしくていろいろ覚えてくんやなー。下の子はこういうのが得なんやなー。
『合葬』(小林達夫/2015)
合葬 [ 杉浦日向子 ] |
杉浦日向子が好きで、『合葬』の映画版。
合葬 [ 柳楽優弥 ] |
江戸末期の彰義隊の話。ナレーションがカヒミ・カリィでなつかしくてびっくりした。普通の声でナレーションしてます。音楽はASA-CHANG&巡礼が担当。杉浦日向子が好きで杉浦日向子から入ってしまうと脱線感が否めない。
小学3年生と年長:歴史学習マンガと『ひなちゃんの日常』
【送料無料】学研まんがNEW日本の歴史[全13巻] |
小学3年生ミニチムが「日本の歴史のマンガが読みたい」というので集英社や小学館、学研の『日本の歴史マンガ』を各2-3冊読んだ結果、「学研の『NEW日本の歴史』シリーズがいちばんいい」ということで学研版を全巻読破中。絵がいちばんきれいでとっつきやすいからだと思われます。小学生になってから偉人マンガが好きでその流れ。
同時進行で『学研まんが日本の古典』シリーズ。
まんがで読む 万葉集・古今和歌集・新古今和歌集 [ 学研プラス ] |
私は正直あんまりかな……と思った『スタディスタジアム』ていう歴史マンガもおもしろいんだって。
小学歴史学習まんがスタディスタジアム(第1巻) [ 佐鳴予備校 ] |
年長ハムコはほっこり系マンガ『ひなちゃんの日常』が好き。ひなちゃんの口調になりつつあります。『よつばと!』読んでるときはよつばの口調で、影響を包み隠さなすぎる。
ひなちゃんの日常(1) [ 南ひろこ ] |
『おしゅしだよ』も好き。
おしゅしだよ [ やばいちゃん ] |
ハムコはそろそろ活字だけの本も読んでほしい。しかしマンガばっかやな。
植松三十里『お江(ごう)の方と春日局』『お江 流浪の姫』
ぶわーと読めそうな時代小説を読みたくて植松三十里『お江(ごう)の方と春日局』『お江 流浪の姫』。『お江(ごう)の方と春日局』は家康の息子・秀忠に嫁いだお江と、お江の産んだ家光の乳母である春日局の確執を、『お江 流浪の姫』は幼少時代から徳川将軍家に嫁ぐまでのお江を描いています。期待通りぶわーと読めてなかなかおもしろく、お江にも春日局にも詳しくなった気がします。
- 作者: 植松三十里
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2010/11/23
- メディア: 単行本
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お江流浪の姫 [ 植松三十里 ] |
『バクマン。』(大根仁/2015)
バクマン。通常版 【Blu-ray】 [ 佐藤健 ] |
佐藤健&神木隆之介。勢いあって、ジャンプが懐かしくてなかなかおもしろかったです。こういう役の神木隆之介好き(『桐島、部活やめるってよ』の役とか/『3月のライオン』の桐山零役も見たい)。染谷将太も好き。
毎週月曜日、学校に行く前にジャンプを兄たちと回し読みしたのを思い出します。そういえばドラゴンボールの連載開始も覚えてる。飛ぶ教室ていう連載が好きで、”死の灰”の描写に衝撃を受けた幼少の記憶。子ども心に悲しくて怖いマンガだったのかも。
バクマン。(1) [ 小畑健 ] |
『繕い裁つ人』(三島有紀子/2014))
繕い裁つ人 [ 中谷美紀 ] |
中谷美紀主演。一生ものの服にこだわりを持つストイックな女性仕立て職人の話。中谷美紀の着る服がすてき。黒木華が着たウェディングドレスもすてきでした。BRÜCKEの伊藤佐智子デザイン。しかし舞台が神戸なのにみんな標準語なのが不思議。雰囲気重視の映画でほけーと見る感じです。
繕い裁つ人(1) [ 池辺葵 ] |
NHK Eテレ「テクネ 映像の教室」
テクネについて
フィルム時代の古典から最新のコンピューターグラフィックスまで、無限に広がる映像の世界。その世界はインターネットの普及により、ますます拡大しています。「テクネ~映像の教室」は、それらの映像を制作の「技法」をテーマに体系化していく、クリエイティブ・エデュケーション番組です。
毎週テクネを見るのが癒され時間。
番組ではそのテーマにあった映像を次々に紹介。そのセレクトがなかなかよくて、当然知らない映像のほうがたくさんあってたのしい。ストップモーションの回では、コ・ホードマンやノーマン・マクラレン、ハリーハウゼン、シュヴァンクマイエル、影の回では寺山修司の「影の映画」、マルチスクリーンの回ではミシェル・ゴンゴリー、等々、昔よく見てたなーていうのと、ぜんぜん知らないアーティストの作品を同時にダイジェストで見るのがとてもいいです。
癒されるのと同時にそのインタラクティブなアートな仕事に泣けてきます。高木正勝「ももいろのほほ」の制作現場で、高木正勝が「しろねこになるんですよ」とたのしそうにほほえむ姿も泣けた。おかーさんとして、日常埋没してる感覚を掘り起こしてくれるこの番組はなかなかよいです。
Takagi Masakatsu - ももいろのほほ (Momoiro no Hoho)
子どもに付き合って『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を見たけど、私もジャ・ジャンクーの『山河ノスタルジア』とか見に行きたい。ジャ・ジャンクーなんて名前聞いただけで興奮できる。