地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


夏の三連休

家人出張の3連休。子どもたちはいとこといっしょに遊んでました。左からいとこちゃん、ミニチム、ハムコ。ミニチムといとこちゃんは同じ小学3年生。






帰宅後、関谷醸造の蓬莱泉「美」を堪能。おいしーなー。


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蓬莱泉 純米大吟醸美 720ml
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おかーさんと娘の共有時代

ミニチムの小学校ではプールの授業でビーチサンダルが必要。小2まではいてたビーチサンダルがあきらかに足がはみ出てて、とりあえず私のげんべい貸したらぴったりでそのまま学校で使用しています。ミニチム用に買ったTeva のサンダルは私がしょっちゅうかりてて、靴関係だけやけど小3にして共有は思ってたより早い。身長もたぶん小学生のうちに抜かれるし……。ミニチムと共有できる時期は案外短い気がするなー



深谷かほる『夜廻り猫 1 今宵もどこかで涙の匂い』がすばらしい

natalie.mu



ツイッターで話題になって単行本化された『夜廻り猫』という全編8コママンガ。家人が買って読んだんだけど、なんという味わい深い作品……! パトロール猫・遠藤平蔵のあたたかさ(とかわいさ)に涙腺がゆるみっぱなし。心洗われっぱなし。ネコ好きとかもはや関係なく、すばらしいマンガです。2巻切望します!

磯田道史『武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新』と映画『武士の家計簿』(森田芳光/2010)

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かれこれだいぶ前に話題になった『武士の家計簿』、最近磯田道史の話が楽しいのでいまごろ読んでいます。いままで読んでこなかったカテゴリの本ゆえに素直にたのしい。幕末から明治、金沢藩・前田家の御算用者で貧乏下級武士、猪山家代々の出納帳を読み解きます。磯田先生のほくほくした解説を想像しながら、下級武士のリアルな暮らしぶりが見えるようでおもしろいです。



たまたまBSで放送されていた映画『武士の家計簿』も見てみました。めざといな私。


武士の家計簿【Blu-ray】 [ 堺雅人 ]
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猪山直之(堺雅人)とその妻お駒(仲間由紀恵)を軸にした物語。なんというか、磯田先生のほくほく解説話とはほど遠い。本を読んだあとだとうすっぺらく感じて残念。

『赤い靴(The Red Shoes)』(マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー/1948/イギリス)



20年くらい前、学生だった頃にはじめて見てそれはそれは素直に感動した、アンデルセンの有名な童話を脚色してバレエと映画を美しく融合させた芸術的映画。映画の演出とバレエの演出と、モイラ・シアラーと、ロシア・バレエ団ニジンスキーの後任レオニード・マシーン、ジャック・カーディフがテクニカラー撮影、きっとおばあちゃんになってもこのバレエシーンを見たら心が躍るんだと思うすてきな映画。


アンデルセンの話は救われないけど、でもこんな壮絶なラストだっけ。途中からサスペンスのような怒涛の展開。バレエシーンがすばらしいがゆえにラストがもっと違う演出でもよかったんじゃないかなーなんて贅沢なことも考えます。靴屋の踊りだけは靴屋に扮したレオニード・マシーン自身が担当してて要注目。キレのいいバレエを披露しています。



漢検生涯学習ネットワークという漢字サークル

漢検1級・準1級合格者に送付されてくる漢検ジャーナルと会員証。2月に受けた漢検で家人が準1級に合格したのですこし前に家人宛に送られてきました。漢検1級・準1級合格者が交流できるイベントがあるんだねー



中に10級から1級のテストがあったので、ハムコ(10級の読みまで)→ミニチム(6,7級の読みくらいまでを少々)→私(2級まで)→家人(準1級と1級)という順番でやってみました。2級間違えとるがな私。漢字て書いてないと忘れるわー



chim.hatenablog.com

『さらば、愛の言葉よ(Adieu au langage)』(ジャン=リュック・ゴダール/2014/フランス)



アブラカタブラ、毛沢東ゲバラ


ゴダール初の3D長編映画。残念ながら3Dで見てなくて、2Dでの観賞は別物になってたかもしれません。でもこれ映画館で3Dで見てたら最高だったかも。どういう状態のイッちゃってる立体視だったのか気になります。Adieu au langage=さらば、言葉よ、というわりには引用につぐ引用、ストーリー性のないブツ切れ映像を脈絡なく(ないように見える)つなぎ合わせ、言葉を追いかけるのと目に入るその情報量と補完作業は膨大でこれがなかなか必死。圧倒的に流れてるもののほうが多いし、補完できるはずがないのに、必死さに陶酔してくるとゴダール映画見てる!と実感したりして。斜めに傾き手ブレの激しい画面、露光の大きいカット、男女の部屋のテレビに映る映画、小説や哲学の朗読、そこはもう現実とはかけ離れた世界。現実の世界に”逃避する”しかない、ということ。細部にわたるまでゴダール!としかいいようのない作品で、83歳にしてこの感性に驚嘆。



「あの頃が一番よかった」とデローリエが言った


この一説は何の引用かと調べたらフローベールの「感情教育」という小説のラスト。フローベルも読んでない私……。ゴダールを見てる最中はちょっと興奮しているのに、あとでちょっと調べたりすると知らな過ぎる自分にがっかりするというこれもデフォ。

法律を勉強するため上京した十八歳の青年フレデリックは、帰郷の途上、セーヌ河をゆく船の上で美しき人妻に心奪われる。やがてパリ暮らしを再開した彼は、一途に人妻を想いながら、夫の経営する新聞社や社交界に出入りをするようになる…。革命前後のパリで生きる夢見がちな青年と、彼をとりまく四人の女の物語。

感情教育(上) [ フローベール ]
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今日の晩ごはんはおむすび焼き鳥枝豆

大人になってから読む『美味しんぼ』がおもしろい。今日「おむすび対決」が収められている82巻を読んでて、今日の晩ごはんはおむすびや!となって、同巻にある日本酒の熱燗についての回にあった焼き鳥がおいしそうだったので焼き鳥も。こういう健全な晩ごはんの決まり方はたのしいなー(マンガに出てくる美味しんぼ仕様の手間のかかるおむすびは作れないけど)


美味しんぼ(82) [ 雁屋哲 ]
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日本酒の熱燗についての回に登場したお酒がなかなかそそります。すばらしい薫りで熟成した果物みたい!と評された食前酒、太冠酒造の純米大吟醸甲州利右衛門』。刺身の繊細なうまみとあわせ42度のゆるめの燗にした、萬屋醸造「春鴬囀」の純米酒『鷹座巣』。買っちゃう?なんて思いつつ『美味しんぼ』を楽しめるようになったのがまた楽しい。




気がはやい夏休みの自由研究の研究

なかなかぜんぶをひとりで出来ないのでつい手を出してしまう夏休みの自由研究。私はといえば、工作は父がはりきってやってくれてたけど、自由研究てどうだったかな、とあんまり覚えてないのでした。すぐ忘れるタイプや。どんな自由研究がすばらしいのかなと思って検索すると、算数・数学の自由研究作品の過去の受賞作品を掲載している一般財団法人理数教育研究所Rimse(リムス)がヒット。


www.rimse.or.jp


最優秀賞を受賞している洛南小学校1年『きみはどっち? ぼくはこっち!』に感心。すばらしいなー!おもしろいし!最終審査残りまくりの洛南小学校は学校全体で提出する感じなんやろか。さすが洛南。


しかし身近なところからの発展ていうのは逆にむずかしいよなー……

年長ハムコ:『ジャックと豆の木』がこわい

ハムコはこわがりで夜もひとりで寝れないタイプ。スーパーでうっかりひとりになっても(ただしくは私や姉のミニチムを見失っても)こわい。すぐ泣く。「とと姉ちゃん」は怒鳴ったり怒ったりしてるシーンが多いけど、それもダメ(これは泣かないけど目をそむけて耳をふさぐ)。で、先日『ジャックと豆の木』もこわいことに気付きました。大男がこわいらしいです。えー 繊細すぎる……


さっき「しょうがっこうはべんきょうばっかでしょー」と口をとがらせてました。そっち方面もしんぱい。最近ハムコはクリスマスやお正月が何月か知らないことを知りました。知ってるのは自分の誕生日月のみ。たぶんいまが何月かも知らない。何曜日かもあやうい。やばい。



ジャックと豆の木 [ ジョン・シェリ ]
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