地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『昼顔(Belle De Jour)』(ルイス・ブニュエル/1967/フランス)

再見だと思うのだけど、かなり昔に見たため話を忘れてしまったみたい。

夫はやさしいハンサムな医師。深い愛はあるものの性欲と快楽には結びついていない欲求不満の妻セブリーヌ。幻想と妄想を胸に抱きながら、つい足を運んだ娼婦宿で愛のない肉欲だけの快楽におぼれていきます。パリの街並み、馬車などの絵画的な映像に、ピエール・クレマンティの杖のような一種怖さを醸しだすアイテム、屈折し倒錯するセブリーヌの世界にすべてが魅力を与えて融合しています。結局すべてが妄想だったということ。余韻も後味も好みの映画です。

昼顔 [DVD]

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