地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


エア書評『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』


日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

巷で話題になっている(本屋に行く時間がなくて実際の本屋での状況も知らないけど)水村美苗日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』という本について。

はてなでこの本に対するいろんなコメント(手放しで絶賛するものやそんなでもないよーみたいのとか)を読んで、その現象が面白かったのからだんだん実際その本を読んでみたくなって、家人に聞いてみました(本のことは家人に聞きます)。

水村美苗て、たしか漱石の遺作の続編を書いて話題になった人で、批評空間にも書いてたりしたような人なのね。だからたぶん『日本語が亡びるとき』の内容てかなりハイブロー(知識人)向けだと思うんだよね」 家人も本を読んでいないのでエア書評です。目を輝かせてすらすらと答えてくれました(得意分野のようです)。その後の家人のエア書評がなかなかおもしろかったです。批評空間の人でしたか……それはハイブローな内容な気がします。面白そうであっても著者本人の意図するものにたどり着けない気がします。

「小説はおもしろいよー」と棚から『私小説』を出してくれて(家の本はほとんど家人のものなので本棚を隅々知ってるのです)、著者プロフィール欄を見てみると、

12歳で渡米。ボストン美術学校、イェール大学仏文科卒業後、イェール大学大学院仏文科博士課程修了。プリンストン大学講師、ミシガン大学客員助教授、スタンフォード大学客員教授として、日本近代文学を教える。

向かうところ敵なし状態の経歴です。「日本語が亡びるとき」は彼女自身の実体験を元にした本だったのですね(バイリンガルバイリンガルでもかなりレベルの高いところの実体験なのね……)。とりあえず「日本語が亡びるとき」ではなくて、家人に渡された『私小説』を読んでみようと思います。

私小説 from left to right (新潮文庫)

私小説 from left to right (新潮文庫)