地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『女系家族』と関西弁

少し前にテレビドラマでやってた「女系家族」は見てないけど、東京が舞台で妾役に米倉涼子、老舗商店の長女役に高島礼子(上記大映映画では妾は若尾文子、長女は京マチ子)とかで、そういえばちらっと高島礼子が自分の着物の品定めをされていたのを見て怒ってたシーンがあったような気がする。でもそもそも大阪船場が舞台の船場言葉(とうさん、こいさん、いとさん、わて、等)でのやりとりが面白いのにね。大映映画のキャスティングが強力で完璧すぎてドラマはいまいちそうなんだけど、見てたら見てたで面白かったのかな。

女系家族 DVD-BOX

女系家族 DVD-BOX

先日見てた京都が舞台の映画『夜の河』のなかで「ごめんやす」「おいでやす」といった京言葉を聞いてたときにも思ったけど、若い子でもこんな言葉を使える時代がたった40年くらい前に存在したのにいまは消滅寸前というか、京都で普通に若い子が京言葉を使ってるのを聞いたことがないよ。きれいな言葉だけにもったいないと思うのだけど、(どこにいるのか知らないけど)真の京都人はいまでも京言葉を使ってるのかな。船場言葉もいまの大阪弁と違ってとてもきれいな言葉なのにな。地方からやってきた私としては美しい関西弁がすたれていくのは単純に残念に思うけど、関西在住者にとってはそれほど重要なことではないんだねきっと。