地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と10歳と7歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


映画『浮雲』(成瀬巳喜男/1955) 花のいのちはみじかくて


落ちに落ちた腐った男に、そうと分かっていながら、傷ついても、やるせなくても、どんなに惨めでも、好きで仕方ないからどこまでもついていく女(高峰秀子)の悲劇の物語。結局男と女はいつの時代も変わらない。常に寂しさを浮かべる高峰秀子の表情が美しい。どこに行くあてもなく、一瞬の幸福を求めた女。"花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき"。