地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『紀ノ川』(中村登/1966)


紀ノ川 [DVD]

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有吉佐和子原作。司葉子岩下志麻田村高廣東山千栄子丹波哲郎出演。和歌山の紀ノ川沿いの旧家に嫁ぐ、明治・大正・昭和を生きた女の太平記。こういう女の一生を描いた作品、私は案外好き。東山千栄子のやんわりゆったりしたしゃべりの冒頭はいいなー。司葉子が豪華な道具とともに紀ノ川を下って嫁入りするシーンは嫁入りシーンベスト3には入ろうかという素晴らしい美しさ。良妻賢母で家に尽くし夫に尽くす所作ふるまいの上品な司葉子は見ていて心地いい。老けていく演技も思いのほか自然でよかった。和歌山の紀ノ川沿いの当時の文化も見ていて楽しい。武満徹の不穏な音楽も作品を際立たせていました。


心が穏やかになるレベルの高いいい映画。