地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


"THEATRE MUSICA の「映画館」"

夜、graf media gmで開催される"THEATRE MUSICA の「映画館」"を見に行く。THEATRE PRODUCTSから派生した音楽を媒体とする催しの企画をしたりするTHEATRE PRODUCTSの新規事業。今回は飯田竜太のカラクリ楽器と阿部海太郎のピアノによる生伴奏つきの無声映画『東京行進曲(短縮版)』(溝口健二 /1929/日活)の上映と、DJによる音付きの無声映画月世界旅行(Le Voyage dans la lune)』(ジョルジュ・メリエス/1902/フランス)、『アリババと40人の盗賊(Ali Baba et les quarante voleurs)』(フェルディナン・ゼッカ/1902/フランス)の上映。フランスの2作品は1902年製作とは思えないトリックとわくわく感と、完成度もアヴァンギャルド度も高い作品。ジョルジュ・メリエスとフェルディナン・ゼッカの作品をもっと見てみたい。『東京行進曲』は本来105分の作品ということらしいけれど、現存しているのは25分のみという小唄レビュー映画。フランスの映画雑誌『cine'ma 05』の付録についていたというもので(蓮實重彦氏がどこかで書いていた)、字幕はフランス語。それぞれの映画がすごいだけに音楽はそれなりに面白かったけれど若さあふれる感じのする音(演奏者が若いから?)。帰り際、ドイツ・ミュンヘンの音楽レーベルWinter&WinterのCD 『AudioFilm/Cabaret Modern』(ノエル・アクショテ監修)を買ってみる。なかなか楽しい夜。

Cabaret Moderne

Cabaret Moderne