宇江佐真理『雷桜』
内容(「BOOK」データベースより)
江戸から三日を要する山間の村で、生まれて間もない庄屋の一人娘、遊が、雷雨の晩に何者かに掠われた。手がかりもつかめぬまま、一家は失意のうちに十数年を過ごす。その間、遊の二人の兄は逞しく育ち、遊の生存を頑なに信じている次兄の助次郎は江戸へ出、やがて御三卿清水家の中間として抱えられる。が、お仕えする清水家の当主、斉道は心の病を抱え、屋敷の内外で狼藉を繰り返していた…。遊は、“狼少女”として十五年ぶりに帰還するのだが―。運命の波に翻弄されながら、愛に身を裂き、凛として一途に生きた女性を描く、感動の時代長編。
仕事で遅々として進まない本や文章を読むことが多いので、いやされ系の読みやすい本を読む傾向。宇江佐真理はなにかを読んだことがあったけどあまり印象になく、でも『雷桜』はおもしろかった。遊と斉道が出会うことを予測して読み進めるも、これがなかなか出会わなくてもどかしく、限界までひっぱってからの展開が上手です。読んでから映画化されてることを知って(たしかに映画になりそう)、調べてみたら遊が蒼井優で斉道が岡田将生という美男美女。うーんちょっときれいすぎる。