地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


杉浦日向子『食・道・楽』より

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杉浦日向子最後のエッセイ集『食・道・楽』。そのなかの「色事は四十からがおもしろし」より抜粋。

だれもが平均寿命を生きられるわけではないが、いちおう、四十からは折り返し地点なのは確かだ。江戸では四十を「老いの坂」といい、ゆるゆる下る坂の入り口と見た。登りのときはしんどくて見えなかった景色も、しばし遥か遠くまで見渡せる時期でもある。
おたのしみはこれからだ。シジュウカラはおもしろい。


シジュウカラ、といい、40代で早逝した杉浦日向子を思うと泣ける文章で、ふと気づけば私もそういう時期なのでした。人生は長いようで短いのかも、と最近ひしひしと感じております。