地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


2年生:ハイレッド・センター高松次郎のこどもびじゅつあー@国立国際美術館

『高松次郎 制作の軌跡』展@国立国際美術館のこどもびじゅつあーに参加してきました。前衛でハプニングのハイレッド・センターのひとり、高松次郎。国立国際美術館のミュージアムショップ横の柱に「影」の作品のひとつが常にあるので、あーあの「影」のひと!と分かるひとも多いはず。



今回ミニチムが行ったこどもびじゅつあーは小学1年生から小学4年生限定。保護者はつきそいません。約1時間、美術館のおねーさんたちから作品前でお話を聞いたりします。


前衛かーハプニングかーミニチムいいなーーー(私が申し込んだんだけど)、と口に出しながら送り届けたところ、付添いの保護者に同伴者カードをくださり、なんと「同伴者カードで館内すべての展示を見ていただけますよ」と言われてびっくり。え、いーの?送り届けただけのつもりが、じっくりコンセプチュアル・アートの数々をひとりで鑑賞してきてしまいました……(ハイレッド・センターにはほとんど触れてませんでした) 思いがけず優雅なおひとりさま時間を過ごす私。



ミニチムによると、まさしくミュージアムショップ横にある「影」の作品の前で(展覧会中は定位置のそこからはずされて展示室に移動中)何をしているひとの影か考えて紙に書いてたりしたようです。「おもしろかったよー」て言ってたけど、先入観も知識もない現代美術作品はどう見たらいいかむずかしいよね……


『光と影』みたいなインスタレーション作品が好きだけど、展示横で流されていた高松次郎のドキュメンタリー番組「アトリエを訪ねて」(1974年5月4日放送)がおもしろかったです。物が散乱したものすごい実家ぽい家とか自身の作品について「意味なんてないですよー」(曖昧)とか言い放つ高松次郎がよかった。大人になるとこんな感じでフランクに楽しめるようになるよ。