『ニッポン戦後サブカルチャー史』を途中から見て思ったこと
先日10回目の放送で最終回を迎えたEテレ『ニッポン戦後サブカルチャー史』(講師は宮沢章夫)。結局4回くらいしか見れなかったけど、なかなかおもしろい番組でした。
最近サブカルという言葉もあんまり聞かなくなったけど、たぶん私は学生時代からずっとサブカルチャーが好きで、あーだこーだと言いながら見れる番組はなかなか楽しくて貴重。時代的には1950年代から1980年代あたりのカルチャーが好き。サブカルチャーでなくとも小津安二郎も成瀬巳喜男も木下恵介も溝口健二も好き。大島渚の「青春残酷物語」も「新宿泥棒日記」も好き。
00年代の大学生の頃は渋谷といえばクララオーディオアーツと松永耕一さんのタワーレコード渋谷店5F。行くとおもしろい音源や情報に出会える場所でした。時代やねー
岡崎京子『リバーズ・エッジ』に焦点があてられていた90年代の講義はリアル中高生だった私は入りやすいはずなのに不思議に共感しにくかったのはなぜかと家人と話してみました。
岡崎京子はすでに90年代ではカリスマだったこと、リアル中学生が『リバーズ・エッジ』にたどり着く頃にはすでに語りつくされていて咀嚼する前に消化してしまってる感じでそれゆえこの漫画に対していい悪いとは関係がないところであまり印象がない。岡崎京子を絶賛するのは私よりもう少し上の世代では?と少し上の家人に聞くと家人にとっても『リバーズ・エッジ』はべつに、という印象だと言ってました。理由としては「下北沢生まれの岡崎京子が工場地帯の河口あたりを舞台にして”想像して描いた”漫画」だからって。80年代に描いた漫画のほうが好きだそうです。へー。
最初からオシャレ枠で話されてるエヴァンゲリオンがちょっと不思議。私が見たのはたぶん深夜の再放送かなんかだったけど別に当時はオシャレ枠じゃなかったような気がするけどなー最初からそんな感じだったっけ。しかし2014年の現在、エヴァンゲリオン×ハリスツイードのコラボスリッポンが発売されたりして完全にオシャレ枠。すごい。
好きだったものすべてのアンテナがすっかり錆びついてる気がするんだけど、家人に「宮沢章夫は30代後半でも秋葉原でコネーリアスのCD探してたじゃん」「まだだいじょうぶ!」とはげまされました。私まだいけるかしらん。
東京大学「80年代地下文化論」講義 (白夜ライブラリー002)
- 作者: 宮沢章夫
- 出版社/メーカー: 白夜書房
- 発売日: 2008/07/23
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