地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『転校生』(大林宣彦/1982/松竹)


山中恒『おれがあいつであいつがおれで』を尾道を舞台に映画化。名作と名高いこの作品をようやく見ました。本自体は小学生のときに読書感想文を書いた記憶があるわー。


小林聡美当時17歳の体当たり演技は確かにすごいし、尾美としのりの演技もすばらしい。一夫が一美に見えるし、一美が一夫に見える!美女美男でもない小林聡美尾美としのり、いっぺんにふたりのファンになり、尾道の路地や階段がほんとによく描かれていて、尾道にも行きたくなります。


本の設定よりも年齢が高めなため性的要素が格段に上がってるのにこのさわやかさ。ラスト、一夫の8mmカメラに映る一美。追いかけるのをやめ、来た道をスキップして戻りまた振り返る。このラストシーンのインパクトは絶大。


おれがあいつであいつがおれで (山中恒よみもの文庫)

おれがあいつであいつがおれで (山中恒よみもの文庫)